STB(セットトップボックス)とは?機能や活用方法をご紹介
2023.12.05 | 利便性向上
これまで、デジタルサイネージを利用するには、STB(セットトップボックス)が必要でした。しかし、近年はSTBの設置が不要なSTBレスタイプのデジタルサイネージが主流になってきています。
今回はデジタルサイネージのSTBとはなにか、基礎知識となる部分を改めて解説します。
STB(セットトップボックス)とは?
STBとはSet Top Boxの略称で、ディスプレイに映像や画像などを映し出すための機械のことです。
ディスプレイだけでは映像や画像を表示できないため、デジタルサイネージを利用する際はSTBが必要になります。
以前はテレビ(ボックス)の上に設置されるのが主流だったため、STBという名が付けられましたが、現在はディスプレイの裏側など目立たない場所に取り付けられるよう、小型化されたものが一般的となっています。
STBの特徴
デジタルサイネージのSTBは以下のような特徴があります。
1. コンテンツの配信
STBはコンテンツの配信に特化しており、パソコンなどに比べると起動が速い、操作がシンプル、サイズが小さいなどの特徴があります。
そのため、デジタルサイネージでのコンテンツ配信にはSTBを用いるのが一般的でした。
ただ、近年人気を集めているSTBレスのデジタルサイネージなら、STBなしでもスピーディかつ簡単に上質なコンテンツを配信することが可能となっています。
2. コストが比較的安い
STBはパソコンほどの汎用性はありませんが、そのぶん値段が比較的安価であったことが普及につながりました。
なお、STBレスタイプの場合、STBやHDMIケーブル、コンテンツ配信サーバー、現地作業オペレーターなどが不要なぶん、他の面でもコストカットできます。
STBの主な役割
STBの主な役割には以下のようなものがあります。
1. ディスプレイに映像や画像を表示する
STBの主な役割は、ディスプレイに映像や画像を表示させることです。
あらかじめ作成したコンテンツを、メモリやSDカードなどの媒体、あるいはネットワークを介してSTBに送り、そこからディスプレイに映像・画像を表示させる仕組みになっています。
映像や画像はデータとして送受信されるため、テキストや音声などさまざまな形での配信が可能です。
2. 電源・スケジュールの管理
デジタルサイネージのSTBには、曜日や時間帯に応じて電源をオン・オフにしたり、特定のコンテンツを再生したりする機能が具わっています。
例えば、飲食店にデジタルサイネージを設置する場合、以下のようなスケジュール表示が可能になります。
朝:モーニングメニュー
昼:ランチメニュー
夜:ディナーメニュー
3. レイアウト管理
ディスプレイに表示するレイアウトを管理する機能が搭載されているSTBもあります。
STBでレイアウトを行った場合、メイン画面とはテロップを流す、サイド画面を表示させるといったアレンジが利くようになります。
4. 無人での連続再生
STBを利用すれば、特別な操作を行わなくてもディスプレイにコンテンツを連続させることができます。
再生に関しては人の手による介入が不要になるため、人件費の節約になります。
STBレスのメリット
従来のSTBは個別に設置するタイプが主流でしたが、近年はディスプレイの内部にSTBを内蔵したSTBレスタイプも増えてきています。
STBレスタイプのディスプレイを利用した場合、以下のようなメリットがあります。
1. 省スペースになる
STBレスの場合、ディスプレイとSTBが一体化されているため、別途STBを設置するスペースを確保せずに済みます。
限られたスペースを有効活用したい場合は、STBレスを導入した方がよいでしょう。
2. 操作がシンプル
STBレスの場合、デジタルサイネージの運用はディスプレイ単体で行います。
そのぶん、操作や運用方法がシンプルなので、初めてデジタルサイネージを導入する場合におすすめです。
SAMSUNGのデジタルサイネージは、ディスプレイに組み込まれた独自のサイネージプラットフォームSSSP(SAMSUNG Smart Signage Platform)により、STBレスでありながら独自アプリの開発にも対応しています。
また、省スペースとデジタルサイネージの利便性を併せ持つ仕様になっていることに加えて、STBを別途購入する手間とコストを削減可能です。STBレスのデジタルサイネージをお探しの方はぜひチェックしてみましょう。
省スペースで使いやすいデジタルサイネージならSTBレスがおすすめ
デジタルサイネージのディスプレイに映像や画像などのコンテンツを表示させるには、STBが必要です。
STBには、コンテンツ表示機能の他に、電源管理やスケジュール管理、レイアウト機能などさまざまな機能が付帯されており、好きなタイミングで任意のコンテンツを配信することが可能です。
デジタルサイネージの中には、省スペースかつシンプルな操作感が魅力のSTBレスタイプもあるので、使いやすさやスペースの有効活用を重視される方はSTBレスのデジタルサイネージを検討してみましょう。