Samsung Smart Signage│サムスン スマート サイネージ

常に製品の開発・進化を続けて国内サイネージ市場シェアNo.1を目指す
SAMSUNG×ACCESS

2024.12.20 | ブランディング, マーケティング, 広告・集客


このページでは、サイネージ業界の専門誌『月刊 Signs & Displays』2024年12月号に掲載されたインタビュー記事をHTML形式でそのままご紹介しています。紙面でお読みいただけなかった方も、ぜひこちらから記事の内容をご覧ください。

常に製品の開発・進化を続けて国内サイネージ市場シェアNo.1を目指す

サムスン電子ジャパン(株)は一時期、日本市場におけるデジタルサイネージ(以下、サイネージ)及びモニタービジネスから撤退。しかし2019 年、グローバル展開しているファーストフードチェーンへの製品納入の開始に伴い、日本市場でもサイネージビジネスに限り、活動を再開した。今回は、日本での営業活動を本格化したサムスン電子ジャパンと、同社の日本国内一次代理店である(株)ACCESSに今後の展開などについて取材した。

15年間継続でGlobal販売台数1位

サムスン電子( 以下、サムスン)社は2009年からグローバルでの販売台数1位を15年間、続けて達成している(Omdia data基準)。
同社のサイネージ関連製品(パブリックディスプレイとサイネージTV)のグローバルでの売り上げを見ると、1位はアメリカで2位がヨーロッパ、日本は36位。Global市場規模(売上基準)として日本は6位(韓国は8位)だが、日本市場での同社のシェアは多くない。市場規模として韓国とあまり差がない状況であるが、サムスン社では、日本は韓国と比べ人口が2倍であり、今後さらにサイネージ市場は伸びていくという判断から、もう一度日本市場に参入することを決めたという。※ 英・OMDIA(オムディア)社調べ。

高い安全性を誇るサイネージディスプレイ

『当社の製品で、屋内タイプの標準ディスプレイ「QMCシリーズ」の厚みが28.5mm(98インチ除外)。
正確には7.5mmほどの金具があるので、設置時には36mmほどにはなるが、競合企業の製品と比べたときにこの薄さは際立つ』。
そう話すのはサムスン電子ジャパンのVisual Display営業Part長である李 永民氏だ。
事実、同社製液晶ディスプレイの筐体の薄さは大きな特長であり、飲食店やブランドショップ、オフィスなどの空間に、そのすっきりとした筐体が違和感なく溶け込んでいる。
さらにACCESS営業本部 第3営業部部長の戸上貴夫氏は『サムスン社の液晶ディスプレイは、24時間365日稼働させた時の安定性が高く、本体が薄くて放熱効率も良い。
これはチップからOS、アプリケーションまで、サムスン社がサイネージに特化した形で製造しているからこそ実現できたと言える』と説明した。
また、サムスン社は今年10月30日、独自開発した暗号モジュール「クリプトコア」が米国国立標準技術研究所(NIST)からFIPS140-3認証を獲得したと発表している。
FIPS140-3認証は、米国NISTが発行し、世界10ヵ国で相互認定される代表的な暗号モジュール国際認証であり、暗号モジュールの安全性と完全性、信頼性に対するすべての検証を通過して初めて発給される厳しい認証だ。
このモジュールが、サムスン社が2025年から発売する、TizenOSが搭載されたサイネージ製品に適用される予定だという。
つまりは、個人情報などの情報が漏れることなく、安全に使用できるサイネージディスプレイであるということ。これは、ユーザーにとっては大きなポイントとなるだろう。

幅広い製品ラインナップと国内保守対応を完備

サイネージディスプレイの中でも屋外対応機種(液晶)に限定してみると、サムスン社の製品はグローバルでシェア50%以上を達成している。
日本でもファーストフードのドライブスルー用のメニュー表示に採用されるなど、シェアはかなり大きい。
同社の屋外対応液晶ディスプレイの特長のひとつとして、高い耐衝撃性を有することが挙げられる。
IK10等級のプロテクションガラスにより、屋外でも安心して使用できる。例えば、野球のバットなどで画面を強く叩いても全く問題ない。
もちろんサムスン社では、LEDサイネージディスプレイの製造・販売も行っている。
李氏は『高級な“プレミアムLED”と呼ばれているカテゴリ(2mmピッチ以下)だと、当社の製品が販売数で世界1位。他社ではアッセンブル製品を販売することが多く、品質が均一でな
いこともある。
日本で販売されている当社の製品は全て受注生産であり、当社が開発・製造している。
色味がすごく綺麗で、日本の皆様にも満足いただける品質を実現していると思う。
アプリケーションも液晶と同じものを使用しているので、安全性も優れている』と自信を示す。
なお、サムスン社は千葉に修理拠点を設けており、もし製品に不具合が起きたとしても迅速に対応可能だという。

今後はグローバルに活躍する海外メーカーがシェアを獲得し、市場拡大を牽引する

日本のサイネージ市場において、海外メーカーの進出が加速している。
ACCESSの戸上氏は、『これまでのパソコンや携帯電話、テレビの市場動向に類似した状況がサイネージ業界にも見られる』と指摘。
特に国内メーカーがシェアを争う中で、市場の成長に限界を迎えつつある現状を挙げ、今後はグローバルに活躍する海外メーカーがシェアを獲得し、市場拡大を牽引すると予測している。
さらに戸上氏は、『日本のメーカーが屋外ディスプレイから撤退する中、サムスン社は屋内向けに加え、屋外製品にも積極的に投資しており、今後も優れた製品をリリースしていく計画が見
潤沢な在庫を保有し、迅速な対応を可能にする体制を整えている』と説明。
競争激化する市場での強みを強調した。
一方、李氏はサムスン社の成長戦略について触れ、『メーカーは常に製品の開発を続け、進化し続けることが重要だ。
一度は日本市場から撤退したが、これからは日本市場での売上を伸ばし、ACCESSと共に日本のサイネージ市場でシェアNo.1を目指す』と今後の積極的なプロモーション活動を宣言した。


対談記事:SAMSUNG×ACCESS 月刊Signs&Displays 2024年12月号より

出典元:月刊Signs&Displays 2024年12月号
公式Webサイト:http://signs-d.ne.jp/

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