Samsung Smart Signage│サムスン スマート サイネージ

サンマルクカフェとACCESSが推進するブランド改革としての店舗のデジタル化

2024.12.26 | DX, マーケティング, 導入事例


このページでは、サイネージ業界の専門誌『月刊 Signs & Displays』2025年1月号に掲載されたインタビュー記事をHTML形式でそのままご紹介しています。紙面でお読みいただけなかった方も、ぜひこちらから記事の内容をご覧ください。

新しいベーカリーカフェの形を目指し、デジタルメニューボード300店舗導入へ。

(株)サンマルクカフェは国内に約300店舗を展開するベーカリーカフェブランドとして、その成長を続けている。近年ではデジタル化を推進し、店舗の更なる発展を実現するための重要な取り組みを行っている。

その一環として今後、ソフトウェア開発企業であり、サムスン電子社製サイネージディスプレイの一次販売店である(株)ACCESSと共にデジタルサイネージ(デジタルメニューボード)の導入を進めていき、現在の4店舗(屋外設置のサイネージ導入店舗とあわせて11店舗)から来年度には全店舗への導入を目指す。

従業員の満足度向上が来店客へのサービス向上に繋がる

『当社では従業員の満足度向上に重きを置いています。紙ベースのメニューからデジタルメニューボードへ移行することにより、従業員の負担を軽減し、業務の効率化を図る。 それが結果として、お客様へのサービス向上に繋がると考えています』
そう語るのはサンマルクカフェ代表取締役社長の鎌田滋之氏。

メニューボードをデジタル化することで、これまで脚立を使って行っていた商品メニューの変更作業が不要となり、従業員の負荷が大きく減少する。また、印刷物の場合、色校正など商品メニューの仕上がりのチェックをして、それから印刷へという流れになり、かなりの時間を要する。これがデジタル化されることによって、商品の更新が一瞬で可能に。速いスピードで移り変わるトレンドに遅れることなく、よりトレンドにあった商品を来店客に提供できるようになる。

鎌田氏は『商品が売切れた時に、代わりの商品を作って対応することがあるのですが、その際にSOLD OUTの紙を貼るという手間が生じます。これもデジタルであれば、ボタンひとつで済みます』と話す。
さらに『スムージーのような以前は夏だけ販売していた商品も今では通年で販売しており、商品の数も増えています。そうなると紙のメニューボードでは表示しきれません。デジタルであれば、より多くの商品をお客様にご案内できます。そういったところが、デジタルメニューボードの強みだと思います』と続けた。

同社ではセルフレジの導入も進めており、セルフレジ導入店舗にデジタルメニューボードもあわせて導入していく方針だ。
2025年内に約100店舗でセルフレジとデジタルメニューボードの導入を目指しており、来年度の全店舗への導入も視野に入れている。

地域・時間帯の特性を反映したメニュー展開も容易に

デジタルメニューボードであれば、静止画にとどまらず、動画を駆使した商品アピールが瞬時に行える。焼きたてパンができあがったタイミングなど、フレッシュな商品の即時アピールは、ベーカリーカフェである強みを生かした有効な戦略となるだろう。
また、デジタルメニューボードの設置が進むことで、地域ごとの特性を反映したメニュー展開も容易に。

例えば、特定の地域限定の商品や時間帯ごとに売れる商品を的確にプロモーションできるため、各店舗のニーズに応じた柔軟な対応が可能になる。
来店客に、より身近で魅力的な商品提案ができるようになるというわけだ。

さらにデジタル化の進展は、環境問題に対しても大きな意味を持つ。
これまでの紙のメニューボードは廃棄物を生み出していたが、デジタルメニューボードに切り替えることにより、在庫管理の手間をなくすだけでなく、廃棄物削減にも繋がる。SDGsへの貢献を実現するとともに、地球に優しい運営が可能となる。

スリムなベゼルのSamsungディスプレイでビジュアルを大きく訴求

今回、デジタルメニューボードとして導入されたサムスン電子社製液晶ディスプレイは、薄型・軽量設計に加え、スリムなベゼルが特長だ。ベゼル幅は11.5mmで、マルチ構成にした際も画面の間は23mmと、その存在がほとんど気にならない。
鎌田氏も『機体がフラットな薄型で圧迫感がなくなり、ベゼルも薄いので、ビジュアルをより大きく見せられます』と満足の様子だった。

なお、このデジタルメニューボードのコンテンツの入稿・配信システムには、ACCESSの「SIGNESS®(サイネス)」を採用している。

ACCESS常務執行役員 営業本部 本部長の鈴木英司氏は『パンが焼き上がるタイミングなどは店舗によって違うと思います。 SIGNESS®であれば、従業員の方がボタンひとつで操作して、タイムリーな情報をサイネージのコンテンツとして差し込むというようなローカル運用が可能です。もちろん、本社から一斉に全国のコンテンツを切り替えるといった運用も簡単に行えます』と話す。

SIGNESS®はコンテンツ制作から入稿・配信、ユーザー管理まで、すべての機能をブラウザ上から利用できるクラウド型コンテンツマネジメントシステム。
拠点管理機能を搭載しているので、本部から各店舗へ一括で情報を配信したり、地域ごとに異なる訴求も可能になる。制作から配信まで直感的に操作できるようにデザインされているのも特長だ。

今回のデジタルメニューボードの導入にあたり、サンマルクカフェは11社の中から協業相手を選定したという。結果としてACCESSが選ばれた理由は、ここにあるのだろう。

鎌田氏は『企業を複数社から選定していく中で、ACCESSはディスプレイだけでなく、自社で開発提供しているSIGNESS®もワンセットでご提案くださいました。また、これから全国導入に向けてお付き合いをしていく中で、信頼できる企業としてACCESSをパートナーとして選びました』と語っている。

来店客にとっての利便性や楽しさと、従業員の働きやすさを両立させた新しいベーカリーカフェの形

サンマルクカフェでは今後、AI技術の導入も検討していくという。
例えば、店頭サイネージにおいて、AIが来店客を認識し、性別や年齢に合わせた商品提案ができるようになれば、さらにパーソナライズされた顧客体験が提供できるようになる。

これに対して鈴木氏は『ACCESSでは今、AIにも力を入れて取り組んでいます。人手不足の店舗などで、AIアバターと会話しながら注文できる世界が実現するのも遠くないと思います』と語り、サンマルクカフェの要望に応えていく姿勢だ。

業界の中でも先進的な取り組みを積極的に採用していくサンマルクカフェは、これからも新しい商品やサービスを通じて、より魅力的な店舗運営を目指していくという。
デジタルメニューボードやセルフレジ、さらにはAI技術を活用することで、来店客にとっての利便性や楽しさ、そして従業員の働きやすさを両立させた新しいベーカリーカフェの形が生まれつつある。

サンマルクカフェの更なるブランド改革に向けた、今後の両社の施策に注目したい。


株式会社サンマルクカフェ

サンマルクカフェは、1999年に東京都中央区に1号店をオープンし、1番の人気商品「チョコクロ」をはじめ、長年の人気商品「じゃがバタデニッシュ」や「バターデニッシュ」など全てのパン、サンドイッチを店内で手作りしているNo.1ベーカリーカフェです。独自開発の「遠赤外線」効果を発するオーブンを使用し、毎日お客様へ焼きたてパンをお届けしております。

サンマルクカフェは「最高のひととき」を創造し続けます。
URL  https://www.saint-marc-hd.com/saintmarccafe/


出典元:月刊Signs&Displays 2025年1月号
公式Webサイト:http://signs-d.ne.jp/

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